ダビスタ初のオンラインゲームは短命でしたが、現在のダビマスの礎にもなっています。

ダビスタ史上初のオンラインゲーム

ダビスタ史上初のオンラインゲームは、2011年7月19日に公開された「ダビスタオンライン Windows版」です。
約7ヶ月後の2012年2月29日で終了になりましたが、不人気が要因ではなくリリースした当初から「クローズドベータテスト版」の位置づけだったことが関係しています。
要望の多いオンライン仕様を作るため、実際に利用者を募ってベータ版の段階で遊んでもらうことが目的でした。
ダビスタオンライン Windows版で培ったノウハウやデータは、2014年発売の3DS用ソフト「ダービースタリオンGOLD」や、2016年公開のスマホアプリ「ダービースタリオン マスターズ(ダビマス)」に活かされています。

 

 

そもそもダビスタとは?

当サイトをご覧になっている方の大半はご存じだと思うので、簡単に歴史と概要を紹介します。

 

ベスト競馬・ダービースタリオンのパッケージ

 

初代ダビスタは1991年12月21日発売のファミコン用ソフト「ベスト競馬・ダービースタリオン」です。

 

当時は、関東のレースに限定されて配合理論は「インブリード」の概念のみの簡易的な内容でした。

 

それでも、従来の競馬ゲームは騎手目線や予想に特化した内容だったところ、配合や調教など生産者と陣営(調教師)、馬主の3つの立場になったゲームフローが高く評価されました。

その後はファミコン版の続編が出るも、コアなファンに支持される程度。

 

ベスト競馬・ダービースタリオン2の画像

本格的なダビスタブームが到来したのは1994年にスーパーファミコン版のダビスタ2が発売されてからです。

 

当初はゲーム内容からギャンブル好きな大人がメインターゲットでしたが、小学生を含めた幅広い世代に口コミで広がっていき、1995年発売のダビスタ3は100万本以上のミリオンヒットを記録します。

 

 

ダビスタシリーズ一覧はこちら

 

競馬の楽しみ方は様々ありますが、ダビスタはそれまでになかった「馬の育成」という一般人では体験できない新しい要素をうまくゲームに落とし込んだことが大ヒットにつながりました。
王道の楽しみ方である勝ち馬の予想に関しては、やはり依然として競馬情報サイト等を使って勉強していくのが一番の近道のようです。そちらに興味がある方は一度各サイトをチェックしてみるのが良いかもしれません。

 

競馬情報サイトの口コミと評判を調べる

 

 

中央競馬史上最高売上に大きく貢献

ダビスタは、ゲームを通じて調教や血統の重要性を楽しく学べるゲームフローが特徴です。
当時はインターネットが普及していなかったことや、バブル期に豪快な馬券の買い方をする人が多かったことで、競馬は人生を壊すギャンブルといったイメージが強く根付いていました。
単純に馬番号を予想するギャンブルではなく、予想には様々な分析要素がある競馬の奥深さがゲームを通じて勉強できたことから、実際に馬券を買おうとする人が相次ぎました。

結果的にダビスタブーム全盛期の1997年には中央競馬の年間売上が史上最高の4兆円に達します。

当時はゲーム情報誌を飛び越えて競馬雑誌もダビスタコーナーを用意するなど、馬券購入者とダビスタのゲーマーはセットに近い存在になっていました。
ダビスタ全盛期に学生だった、70年代・80年代の人は競馬のルーツがダビスタという人も多いでしょう。

 

ダビースタリオンマスターズのイメージ

昨今は2016年公開のスマホアプリ「ダビースタリオンマスターズ(通称ダビマス)」で第二次ダビスタブームが到来しています。
最高の馬を生産して育て上げるゲームフローはオンライン対戦との相性がよく、現在のダビスタブームの陰には、知名度が低いダビスタオンラインの功績が影響しています。

 

ダビスタブームとその歴史

 

 

スーファミ版から導入されたブリーダーズカップ

ダビスタが大ヒットした要因のひとつが、他のユーザーと対戦できる「ブリーダーズカップ」です。
ゲーム内で登録してブリーダーズカップ用のパスワードを入手すれば、それを友人のゲームに反映させて遊ぶことができました。

当時はネット対戦や無線対戦、メモリーカードが存在しなかったため、自分で作った最強馬を他のゲーマーと対戦できるシステムは画期的でした。

さらに、公式や非公式の大会が頻繁に開催されていて、現在でも一部のコアなファンが古いダビスタのブリーダーズカップを開催して、ネット上で参加者を募集しているケースがあります。
ゲーム内のコンピューター対戦だけではなくユーザー同士の対戦ができたことで、やりこみ要素が大きく強い馬を作った時には自己満足で終わらない優越感を手に入れられます。

 

ダビスタの醍醐味はユーザー同士の対戦で、オンライン対戦できる環境を求める声が多数ありました。
2000年代に入ってからはガラケー向けの携帯ゲームが複数登場しますが、レースのグラフィックやデータ量が少なく、ヒット作品にはなりませんでした。
ダビスタオンラインは、ネット環境やスマホアプリなどの環境が進化していく中で、既存のパソコン版をベースに簡易的な方法でオンライン化をできるなどベータ版に最適な条件が整っていました。

 

 

ダビスタオンラインの特徴

通常のダビスタはゲームを進めるに連れて時間が経過していき、強い馬ができたらセーブやパスワードを保存することができました。

ダビスタオンラインでは、1日が1週間、28日で1年が経過するユーザー共通の時間軸が存在しています。

毎日レースが開催されていて、調教や配合を繰り返して、限られた時間の中で強い馬を育ててリアルタイムでユーザー対戦型レースをできるのが特徴です。

 

従来はゲームをする時間が多い人ほど有利でしたが、ダビスタオンラインは1日でできることが限られており、強い馬を作ってもゲームを進めると保存できないデメリットがあります。(生産馬にすることは可能)

やりこむ時間のかわりにユーザー同士で差を付けられるように導入されたのがアイテムなどの課金要素です。

 

他のスマホアプリと同様に頂点を目指すには課金を繰り返す必要がありますが、基本的には無料プレイができて無課金でもやりがいがあるゲーム内容でした。

 

ダビスタオンラインのスクリーンショット

ダビスタ史上初のオンラインゲームは、短期公開を前提にしたクローズドベータテスト版なので、課金・無課金の割合よりも、1日1週進むなどゲーム内の時間軸やユーザーのプレイ時間のデータ収集を目的にしていました。現在大ヒットしているダビマスでは、ユーザー共通の時間軸がなくなり、ユーザーごとのペースで時間を進められるように変わりました。

 

問題点が多くパソコン限定ゲームだった影響で、ダビスタ史上初のオンラインゲームは話題性に欠ける内容でした。
しかし、多くの問題点が判明したことで、後に発売されたGOLDやダビマスの成功に繋がりました